188 Business Innovation & Investment Visa 仮永住ビザから888 Business Innovation & Investment Visa 永住ビザへの切替申請が完了したため、経験をシェアしたいと思います。
前提知識として、188ビザは期間4年3か月のビザとして発行されます。
この間にオーストラリアに適応出来るのか、本当に永住をしたいのかを申請者本人、政府がそれぞれ見極めるいわば結婚前の婚約期間という見方も出来ます。
888永住ビザ(投資カテゴリ)は非常にシンプルで188仮ビザ4年の期間の内、少なくとも2年間オーストラリアに滞在していたことを証明出来ることと188取得時に購入した州政府債を満期まで保持していたことの証明が求められます。
普通にオーストラリアが好きで移住している方にとっては全くもって問題のない条件だと思います。
上記以外に英語力の証明(IELTSスコア最低4.5。必須ではない。)が出来ない場合はSecond installmentと呼ばれる州立専門学校TAFEの英語コースの学費の前払いを求められます。我が家の場合は私が申請が始まる少し前にブリスベンの街中にあるテストセンターにIELTSを受験しにいき、6.5だったため、Second installmentは免除となり、英語が苦手な妻は188申請時にSecond installmentを支払っているため、今回は免除となりました。(1度払っていれば再度の支払いは不要。ただ、188の時にIELTSのスコアを提出している方は期限が切れているため、再度受験して4.5以上を取得するかSecond installmentを支払う必要有)
永住ビザへの切替条件はシンプルではありますが、提出書類はそこそこありました。
申請は2段階に分かれており、まずはクイーンズランド州政府に対して、パスポート写真、State Nomination Application Form、Home Affairs Form 1414、州債満期書類、投資プラン、2年間の在住証明(物件購入契約書や賃貸契約書、Rates(市税)請求書、公共料金請求書など)を元にState nominationを申請し、条件さえ満たしていれば数日でApproval of Queensland State Nominationというメールが送られてきます。
State Nominationが取得出来た日から90日以内に以下の書類を揃え、連邦政府に本申請を行いました。
- Approval of Queensland State Nomination
- 州債の満期を示す書類(Queensland Trasury Corporationから発行される元本+利息支払い明細)
- 資産証明(日本からの資金移動$2.25Mの証明。日本から送った資金がオーストラリアの銀行着金していることが確認出来る銀行取引明細)
- クリーンズランド州へのコミットメント(自分の場合は自宅購入書類を提出。家を買ったんだからクイーンズランド州に住む気満々というコミットメントを示すことが可能)
- パスポート写真ページのコピー
日豪の警察証明(18歳以上のみ。日本は残念ながら未だにオンライン化が出来ていないため、領事館に申請に出向き、わざわざ予約をして取りに行かなければいけません。オーストラリアはオンラインで申請翌日には発行されます。) - 戸籍謄本とそのNAATI翻訳
- IELTSのスコアシート
- Form80(大人分のみ)
- Form1229
- SC888申請書類
- Form956(申請委任状)
- 証明写真(全員分)
- 移民書士作成のカバーレター
※他にも細かな注意があります。複雑な申請ですので専門の移民書士さんに依頼することが賢明です。
申請が終わったら移民省からのアクションを待つのみです。現在のところ、888 Investorは50%の申請が10ヵ月、90%の申請が29ヵ月以内に処理をされているため、2年程度は待たないといけないかなと気長に考えています。
また、888ビザの申請が終わると、ブリッジングビザが自動発行されますが、188ビザの残存期間はあくまで188ビザが適用され、188ビザが切れ次第ブリッジングビザが有効になります。
また、このブリッジングビザはブリッジングビザAとBに分かれています。ブリッジングビザAはビザの審査期間中に発行されるビザで合法的にオーストラリアに滞在を可能にするビザですが、このブリッジングビザAしか持たないまま出国をすると戻ってこれなくなってしまいますので注意が必要です。ブリッジングビザAで滞在中に出入国の必要がある場合はブリッジングビザBを申請する必要があります。888ビザのブリッジングビザBが下りた日から1年間のMultiple Entriesという条件で何度でも出入国が可能です。また、私達の場合は申請から即日下りました。
次に申請費用の内訳です。
移民書士費用 $11,400.00
QLDステートノミネーション申請費用 $836.55
SC888申請費 $3,356.34(主申請者)
SC888申請費 $1,683.24(副申請者)
SC888申請費 $836.55(18歳未満の子供)
消費税 $1,111.36
——————————————————
合計 $18,112.68
Second installment(前払い英語学校代) $5049.72*
※IELTSスコアがない場合のみ。一名につきこの金額がかかります。
最後に注意事項を書き留めておきたいと思います。
日本の警察証明については申請から3か月ほど時間がかかりますので申請時期の目途が立っているのであれば早めに申請しておくことをお勧めいたします。(申請料無料)また、ビザ申請自体は警察証明の申請済証を添えることで警察証明の現物がまだ手元になくても申請を完了することが出来ます。日本の警察証明書が手元に届いてからをスキャンして移民省のシステムに移民書士にアップロードして貰う流れになります。(開けたら無効だと領事館から言われますが、オーストラリアの場合は開けてスキャンで大丈夫です。詳しくは移民書士さんにご確認ください。)
もう1点は永住ビザの申請が完了するとmedicareの申請が可能になります。medicareの申請フォームに連邦政府からの申請受付証のPDF、有効なビザPDF、IHI number(Indivisual Healthcare Identity Number。ある場合のみ)を添えてEメールで申請が可能です。自分の場合は永住ビザ申請完了日の翌日に申請しました。カードが手元に到着するまでに1か月程かかるようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どこかで誰かのお役に立てれば幸いです。