オーストラリア投資海外移住の費用公開

オーストラリアに投資家ビザ188(Invester stream)を取得し移住した経験からトータルの費用が大体いくらかかったかを書き留めておきたいと思います。
主にビザにかかる費用に焦点を当ててお話をしていきます。

投資家ビザ188の取得かかる費用として下記の様な項目があります。

・ビザ申請費(オーストラリア政府の支払うもの)
・ビザ申請代行費と州政府EOI(関心表明書)提出代行費(オーストラリア国内の移民書士に支払うもの)
・書類を翻訳するための費用(支払先は移民書士となりますがNAATIと呼ばれる有資格者による翻訳が必要となります。)
・IELTSの受験費用(英語力は必須ではありません。)
・IELTS5.0を満たない場合のSecond Instalmentと呼ばれる到着後の学校費用
・州発行の債券を購入するための資金
・無犯罪証明書
・指定病院での健康診断費用

それでは詳細を見ていきましょう。

まずビザの申請費です。これはオーストラリアの政府に支払う申請費用で2021年4月現在、5,375豪ドルとなっています。人数分の申請費が必要となりますが、18歳未満の子供については減額されます。うちの場合は夫婦と子供一人家族合計で9,000豪ドル程度でした。

次に移民書士に支払う代行費用です。20,000豪ドル前後が相場です。これは各社バラツキがあると思いますが、間違いが起こらない様に日本人の移民書士にお願いすることを強くお勧めします。

翻訳費用ですが、この部分が申請にかかる費用の中で一番かかる部分です。そのため、銀行の書類など英語で取得出来るものは極力英語で取得してください。また、翻訳についてはNAATI(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)と呼ばれる翻訳者に翻訳してもらう必要があり、自分で翻訳したり日本国内のNAATIの資格を持たない翻訳者に訳してもらったものは無効となりますので注意をしてください。この辺りも移民書士にまとめて手配してもらうことが間違いなくビザを申請するコツです。また一旦キャンセルや却下されてしまった場合、二度と申請することが出来なくなりますので細心の注意をしてください。あくまでも私の場合ですが、翻訳に30,000豪ドル程がかかりました。(翻訳の必要量やページ数によります。)

IELTSのスコアは必須ではありませんが、2021年4月現在の受験料は25380円です。

次にSecond instalmentと呼ばれるIELTS5.0に英語力が満たない場合はビザ発行直前に移住後にTAFEと呼ばれる州立専門学校で行われるAMEP(Adult Migrant English Program)といういう移民向けの英語語学クラス授業料を前払いという形で支払う必要があります。2021年現在ビザの主申請者が9,795豪ドル、その家族で4,890豪ドルでした。尚、18歳未満の子供には適用されません。
我が家の場合は主申請者である私はIELTS6.0を取得していたため免除され、妻の分4,890豪ドルのみをビザ発給直前に支払いました。

次はビザ申請の要件でもある州債を購入するための1,500,000豪ドルが必要となります。
私が申請したクイーンズランド州ではQTC(Queensland Treasury Corporation)と呼ばれる州の財務公社からDesignated State Bondsと呼ばれる188ビザ取得のための専用の州債がありますので必ずこれを購入してください。銀行の担当者に聞いた話では確認せずに申請者が勝手に誤った州債を購入してビザが取得出来なかったという事例があるということでしたので細心の注意をしてください。

州債の購入の手順は移民書士から連絡先を伝えられますので財務公社に188ビザ取得のための州債購入の意思を伝えます。
購入の案内書はこちらになります。この中にApplication Form(申し込み用紙)がありますので記入して原本を送付する必要がありますが、二度手間にならないようにQTCの担当者にスキャンしたものを実際に送付する前にメールで送って確認してもらうことをお勧めします。
注意点としてはQTCはシドニーにあるLINK Market Serviceと呼ばれる会社に事務が外注されていますので驚かない様にしてください。

また、EMSで申し込み書の原本を送付した場合、配達先が不在という形になる場合があり、日本とは違い再配達のサービスがオーストラリアではないため郵便局にQTCの担当者が取りに行かないといけないためいつまでも申し込み用紙が郵便局に止まったままになることがあります。ですので必ず追跡番号で状況が分かる方法で送る必要があります。私の場合は郵便局に戻っていることがオンラインで確認出来たため、QTCの担当者に郵便局に戻っている様だから取りに行って欲しいと依頼をしました。即日は対応してくれませんでしたが、2日後には書類を受け取ったとメールで連絡が来ました。

私の場合は申込書の確認をしたもらった後に、原本をEMSで送ると同時に購入資金である1,500,000豪ドルを送金しました。
こんな適当な感じで向こうで紐付けが出来るのかと心配していましたが、申し込み用紙の原本が到着すると事前に送金してあった金額が確認出来たとメールで連絡がありました。購入後暫くすると日本の自宅にCertificate of Inscripsionと呼ばれる購入証明の様なものがA4の紙一枚で送られて来ますので大切に保管してください。実はこれが移住したてで何の経済的な状況を示すものが無い中でかなり役立ちます。自分の場合は自宅を賃貸する際にこれを提示したらすぐにOKになりました。

これらが完了すると州債の購入が完了したという旨が移民省に自動的にメールで送られる仕組みになっていますのでそのメールを添えて移民書士に完了したということを伝えてください。

続いては無犯罪証明書です。これは無料ですが、手順としてありますので念のため書いておきたいと思います。
オーストラリアビザ取得のためということを伝えて英文のものを取得してください。

最後に指定病院での健康診断です。
どこの病院でも良いわけではなくオーストラリア政府が指定した国内の病院で受ける必要があります。私たち家族の場合は東京の聖母病院で受けました。一人当たり大人25,000円ほど、子供は20,000円ほどかかりました。
これは検診結果が出ると自動的にオーストラリア政府に送られる様です。
これも勝手に受けてはいけません。無効になります。
移民書士が指定するタイミングで指定する病院で受けてください。
その際にHAP IDと呼ばれる番号や書類を持って事前に予約の上、病院に行く必要があります。

結論:総額で約60,000豪ドル程あればよい(州債投資金額を除きます。)

私自身がビザを実際に取得出来た確実な日本人移民書士のご紹介をご希望の場合はお気軽にお知らせください。
惜しみなくご紹介をさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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