犬をオーストラリアに連れて行く方法

オーストラリアは動物の輸入が世界で最も難しい国の1つです。綿密な計画と適切なタイミングで各種手配が必要となります。

今回は自分たちの犬(ラブラドール)をオーストラリアに連れてくるための手配を書き留めておきたいと思います。

まずは大まかな手順から

0.オーストラリアに連れて行ける犬種か、その他連れて行ける条件を満たしているかをオーストラリア政府のホームページで調べます。

1.マイクロチップ挿入+IATA規格のケージと水のみ、餌皿購入(ケージ、水のみ、餌皿は輸送時に満たす必要のある規格があり) 

2.いつオーストラリアに輸入するのか決める(着手から約2ヶ月後を設定)

3.Import PermitをBICONで申請(取得から1年間有効。申請から取得まで20日前後かかることに注意。ある程度時期のあたりが付いていれば早めに申請してもいい。480豪ドルがかかります。) 

4.検疫所からの事前質問票EXCELの間隔で計画を立てて事前に検疫所に提出、同時に輸出検査申請書も提出します。

5.4で出した事前質問票の間隔で処置(途中、血清を検疫所に送るなど獣医にやってもらうことあり。検疫所の指示に従う。) 

6.Post entry quarantine facilityの予約と仮決済(通称PEQ。メルボルンにある隔離施設。出発の約1ヶ月前に着手。30ドル程度の支払い) 

7.PEQの予約確定と本決済(確定まで1週間前後かかる。1600ドル程度の支払い) 

8.PEQの受入日が確定した時点で日通にQF80を予約(QF80は夜便なので出発日の翌日がPEQの開始日になるので注意) 

9.PEQの予約とQF80が確定したらPEQからのピックアップと輸送を予約する(boardingと呼ばれる預かりも手配可) 

10.獣医に書いてもらうの健康診断書を2回目の外部寄生虫をやった後に一旦検疫所に事前確認のため送る(サインなし) 

11.出発5日前の健康診断でサインをもらったものを再度検疫所に送る 

12.成田空港検疫所健康診断書を持って犬を連れていく 

それでは詳しくみていきましょう。
そもそも日本からオーストラリアに連れて行ける犬種なのかをまずは確認する必要があります。
土佐犬などの闘犬や生後180日を日本で経過していない子犬、妊娠している犬等はオーストラリアに輸入することが認められていません。
日本は管理上区分Group 2 Countryの国に属しています。

輸入に問題がないことを確認したらマイクロチップの埋め込みとIATAの規格を満たしたケージを購入しておきましょう。
マイクロチップはいくつか認められている種類がありますが、日本ではISOの規格が一般的な様でほとんどの場合は大丈夫なようです。これが輸入時にオーストラリアで読み込めないと輸入が出来なくなってしまいますので細心の注意をしてください。

またIATAの規格では犬のサイズで適正ケージサイズが決められており、仮に輸入手続きを進められたとしても飛行機に搭載出来ない等も問題が出て来ますので誤魔化さずに必ず適正サイズのものを購入してください。また輸送中の水飲みや餌皿等も決められたものがあり、それを購入する必要があります。購入後は慣らしのために普段から使用する様にしましょう。

次にいつオーストラリアに輸入するかを決めます。この輸入日を軸にして必要な予防接種や獣医による健康診断、成田検疫所の予約、輸送貨物機、オーストラリア側の検疫所による10日間の隔離日程、引き渡し時の引き取りや場合によっては空輸手配などが全て決まってくる形になって来ますので重要な日です。着手から2ヶ月後くらいをイメージして設定するといいでしょう。

日程が決まればBICON(Australian Biosecurity Import Conditions)のサイトで輸入許可証を申請します。取得から1年間有効で取得まで20日程かかりますので日程が決まっていれば早めに取得するようにしましょう。まずはアカウントを作り、Import Permitを取得する様にしてください。

輸入許可証が取得出来ましたら今度は日本の検疫所に事前質問票輸出検査申請書を提出します。これで現在の輸出しようとしている犬の名前や状況、輸出時の検査を予約する形になります。日本の検疫所は非常に親切で飼い主とオーストラリア側が困らない様に英文で必要な処置がされていて問題がない旨の書類を無料で作成してくれます。この書類を元にオーストラリアの検疫所は受け入れをすることになります。そしてこの最終検査までの工程も親切に教えてくれます。

これが終わると事前質問票で提出した通りに注射や健康診断など必要な処置を行なっていきます。ただし、ノミ、ダニなどの外部寄生虫や内部寄生虫の薬はオーストラリア側が指定したものでなければやったこととして認められませんので細心の注意をしてください。正しくないと輸出の段階から日本の検疫所に認められません。

オーストラリアにペットが到着後、約10日間強制隔離が行われます。これはオーストラリアにペットに寄生する害虫などをオーストラリア国内に持ち込まない様にする処置で、有料となります。(こういうところでコロナの封じ込めのノウハウをオーストラリアは持っているため、感染があらかじめ貨物便の手配をしてくれる会社に飛行機の空き状況を確認した上で日程を仮で決めて、仮押さえという形で最初に30ドル程を先に支払い、1週間前後予約の確定を待ちます。のちに手配する貨物機とPEQの日程が確定し、問題なければ残りの1600ドル程度を支払うという形になります。自分が頭の中で全ての工程をシュミレーションした際に「貨物機とPEQの日程の調整をどうやるんだろう?」と分かりにくいのでこちらで情報をシェアしておきます。

続いてメルボルン行きの貨物機を予約します。経由便ですとペットに負担がかかるため、成田ーメルボルンの直行便をお勧めします。大型犬(ラブラドール)で50万円ほどでした。成田を夜に出てメルボルンに翌朝到着するため、PEQへの到着日が翌日になることに注意してください

次はメルボルンにお住いの方はご自分で迎えに行けばいいので気にしなくていいのですが、それ以外の地域にお住いの方はPEQからのピックアップと空輸が必要になると思います。その場合はオーストラリアのペット輸送会社を手配する必要があります。また、配送予定日に輸送が難しいなどがある場合は預かりなども手配が可能です。

ここまでくればいよいよ出発に向けての最終工程に入ります。最後に獣医に健康診断書を書いてもらいますが、成田空港の検疫所に出発当日に連れて行く際に書類の不備が起こらない様に検疫所に事前にメールで健康診断書をメールで送って内容を確認してもらう必要があります。2回目の外部寄生虫が終わった後に獣医のサインなしのものを送ります

出発5日前になったら獣医のサインをもらったものを再度検疫所にメールで送り確認してもらいます。このように検疫所がある程度オーストラリアのルールに合う形でスケジュールをリードしてくれるので心強いです。

ここまで終わればあとは出発日当日に成田空港検疫所にペットを連れて行きます。

以上で全工程は終了です。

英語が出来る方であれば輸入許可証、PEQとペット輸送業者の予約が出来れば全然自分で出来てしまいますので是非チャレンジしてみてください。もし難しい様であればご連絡を頂ければ少しお代を頂ければ部分的にお手伝いすることも可能です。専門業者を使うよりも大幅に費用が削減可能です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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