オーストラリアに移住する際の運転免許切替と交通事情

オーストラリアに移住するにあたって気になるのが運転免許がどうなるのかということです。
今回はクイーンズランド州の場合の免許の書き換えについて書き留めておきたいと思います。

まず結論から言いますとクイーンズランド州の場合、日本の運転免許証をクイーンズランド州の運転免許証に書き換えることが可能です。(州によっては学科、実地共に受け直す必要がある州もありますのでご注意ください。)

方法は下記の通りです。

1.ブリスベンの市街地にある日本国総領事館で日本の運転免許証の翻訳を依頼します。(有料29豪ドル。完成まで1週間程度)
2.1で受け取った翻訳とパスポート、日本の運転免許証を持ってDepartment of Transport and Main Roads(日本で言う陸運局)に行く。
3.窓口で日本免許証からクイーンズランド州の免許証に切り替えたい旨を伝え、申請書を記入する。
4.窓口からの質問等に答え、書類等に問題がなければ写真撮影を窓口でする。
5.申請の控えが貰えるため、大切に保管する。特に免許証番号と発行日、有効期限等は銀行口座の開設等に必要になるため、スマホで写真に収めておくと便利)
6.約2週間後に運転免許証が届く。

オーストラリアに到着当初は日本で発行された国際免許証を使って運転することになりますが、住所が確定次第出来る限り早くクイーンズランド州の運転免許証を取得しておくことをお勧めします。なぜなら身分証明書として運転免許証の提示を求められることが非常に多く、日本とは異なり住民票等の制度がないため、住所を証明する際にパスポートでは現住所が確認出来ないため、大変不便な思いをしました。免許証があれば大抵のことは一発で通ることが出来ます。

長期滞在であれば最長5年まで更新手数料を前払い出来ますのでまとめて払うのが良いと思います。
また、更新時もオンラインで更新が出来るので非常に便利です。

あと、所有している自動車のレジストレーション(Rego:レジョと呼ばれています。)などと免許証の情報が行政のウェブサイトでリンクされており、税金の納付等もオンラインで行えますのでDepartment of Transport and Main Roadsでアカウントを作ることをお勧めします。この辺りは日本のオンライン化の遅れが恥ずかしくなるくらい非常に電子化が進んでいます。

交通ルールですが、日本と大きく違うところはランナバウト(日本でいうロータリー)でしょうか。
右側が常に優先で、右側から進行してくる車がいなければ進入して大丈夫です。
左折の場合は左側のウィンカーを、右折の場合は右側のウィンカーを直進の時は基本ウィンカーは出さずでUターンをしたい時は、右ウィンカーを出し続けて、ランナバウトから出る直前で左側ウィンカーを出すのが通常です。
また、2車線あるような大きなランナバウトの場合はこまめに進行方向へウィンカーを出すのが通常です。

あと日本と違うのは信号のある交差点で左折する際に「Turn left at any time with care」とある場合は一旦停止は不要で、注意して車が来ていなければ進行可能ですが、特に対向車線の右折車が来ていないかどうか注意して侵入することが大切です。

あとは最初分かりにくいのが駐停車禁止が「S」に赤斜線は駐停車禁止、「P」に赤斜線は駐車禁止です。
右向き矢印がそのルールが適用される始まりの地点で左向き矢印が終点の地点です。

あとは駐車可能なエリアの表示ですが、基本緑色で表示されており一番上に1Pや1/4Pなどといった表示がありますが、これが駐車可能な時間を表しています。
その下にそのルールが適用される曜日や時間帯が記載されています。例えば「1/4P Mon – Fri 9:00 – 12:00」とあれば平日9:00 – 12:00は15分だけ停めていいということになります。
それ以外の曜日や時間帯は他に表示がなければ終日停めて大丈夫ということになります。
また、黄色の線が路肩に描いてある場所も駐車禁止になります。

次に日本とオーストラリアの速度感覚ですが、日本の場合は不思議なもので40km/hと表示があるところで速度通り走っている車はほとんど見かけません。
しかし、オーストラリアではほとんどの場合速度通りで走行しています。(当たり前ではありますが)特に注意が必要なのは周りが非常に低い速度で走っている道路はカメラによる取り締まりや警察によるネズミ捕りが日常的に行われている道路ですので必ず制限速度内で走りましょう。

日本の場合は40km/hほど速度超過していないとオービスにやられることはないと思いますが、オーストラリアの場合は10km/h未満でもしっかりカメラで撮影されて高額な罰金が来ます。私もオーストラリアに到着したばかりの頃、日本の速度感覚で走っていたところカメラに映った自分の車とナンバー、罰金の金額と振込先が書かれた紙が送られて来て驚きました。60km/hのところ69km/hでした。日本ではまずオービスでやられることはない速度です。皆さまお気をつけください。

また、飲酒についてですが、日本では一滴たりともという感じですが、こちらはビール一杯やワインをグラスに半分くらいでしたら運転しても大丈夫です。もちろんお酒に弱い方は休憩時間を設けることが必須です。

オーストラリアで人気の自動車は日本車をはじめ、最近ではヨーロッパの車も人気があります。イギリスの連邦国だけあり、RANGE ROVERは非常によく見かけます。(私もリセールバリューを考えて、郷に入れば郷に従えということでRANGE ROVER VELARを購入しました。)また、メルセデスやBMW、AudiやFordのピックアップなども人気です。その他かなり高額なスポーツカーなども結構数がいる印象です。また、最近はTeslaも非常に増えてきています。

最後にクイーンズランドでは色々なカスタムナンバープレートを選ぶことが可能です。ナンバーだけではく色や形もかなりの種類があり、車好きにはたまりません。中には日本のナンバープレートの形大きさをしたものがあり、「日本の国内市場」と書かれていますが、これはオーストラリアで日本車ブームだった際に採用されたもので当時「Japanese Domestic Market」という言葉が流行りました。それをそのまま日本語に翻訳したのが「日本の国内市場」という言葉の由来です。

文字までカスタマイズすると500豪ドル近くしますが、色を黒に替えるだけで文字は替えないということであれば180豪ドルから変更可能ですので、車好きの方にはお得な方法です。是非お試しください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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