自宅を購入してから1年が経ち、これまで言われるがままに支払っていた固定資産税(Ratesと呼びます。)がどんな形で何に課税されているのか気になり始め、少しだけ調べてみました。
まず日本と大きく違うのはオーストラリアでは固定資産税は土地にしかかからないということです。固定資産税というよりは土地税という訳が正しいかもしれません。日本の場合だと耐用年数に応じて建物についても課税されますが、オーストラリアでは建物には課税されません。日本と比べるとざっくりですがそれぞれの土地の広さを考えると半分くらいの税額の感覚です。納税は四半期毎に一回で、日本と同じですが、固定資産税の他に都市計画税の様なWaste Utility Charge(下水チャージ)、Bushland Preservation Levy(森林保護税?)やEnvironmental Mgt Compliance Levy (環境税?)と呼ばれるものやEmergency Management Levy(救急車税?)といったものも課税されます。
オーストラリアの他の州では救急車を呼んだら高額な請求がされたという話を聞きますが、クイーンズランド州では無料です。(無料と言っても税金を通して間接的に払っているのですが)
下記の様な課税通知書が四半期毎に送られてきます。
支払いは日本のPayEasyの様なオンライン銀行決済BPAYで簡単に支払うことが可能です。
固定資産税の算出方法は政府が決めてくる土地評価額があり、これが年度毎に三期分記載されておりこの三期の平均(Average Rateable Value。略してARV。うちの場合は$480,000)に土地の用途別(住居用はCategory 1)に定められた課税率(毎年0.2583セント)をかけると通年分が算出出来ます。480000(評価額)×0.002583(課税率。セントなので小数点を二桁ずらしてあげる)=$1239.84(土地税年額)で4で割って、四半期毎の納税額である$309.96と数字が合いました。これに先ほどの都市計画税の様な税金が上乗せされる感じです。
これを見てもやっぱり日本よりは税金が安いという印象です。こちらに来る前に売却しましたが、日本の自宅は人口80万人の市に70坪ほどの敷地に建てた家の場合で年額が25万円ほどでしたが、こちらでは人口230万人の都市の中心部から車で10分の場所に100坪の土地で日本円で18万円くらいです。日本は狭い土地に対して高い税金という感じでしょうか。
今回はちょっとマニアックなお話になってしまいましたが、どこかの誰かのお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。