起業を考える時の適切な利益率はどのくらいか

もしこれから販売してみたい商品や提供したいサービスが見つかったとします。
そしてそのビジネスが長い目で見て経費が不足したり十分な利益が確保できるかといった部分が大丈夫かと不安になることがあります。

今回はビジネスを始める際の適切な利益率の考え方を自分の経験から書き留めていきたと思います。

私が行なっていた商売はアロマ精油をオーストラリアから仕入れて日本国内でインターネットで販売するというビジネスでした。
もちろん商品によってバラツキはありましたが、仕入れの金額は売価の20〜30%でした。

例えば1つ500円で販売したい商品があれば平均して仕入れ価格は100〜150円程度だったということになります。


言い換えれば

粗利率(売る金額ー原価) = 70〜80%

でした。

あくまで自分の経験上ですが、最低限このくらいの率でないとそこまでおいしいビジネスではありませんし、利益が残っていかない可能性があります。

なぜならビジネスを始めると仕入れ以外に様々な経費がかかって来ます。

下記はその例です。

・人件費(経費のかなり大きな部分を占めてきます。)
・広告宣伝費(一般的にここをケチり始めるとビジネスはダメになって行くと言われます。)
・地代家賃(自宅で始めれば安く上がります。)
・光熱費
・通信費
・交通費(社長の移動距離と企業の成長は比例するとも言われています。)
・設備費(継続的な設備投資がビジネスを大きくしていきます。)
・交際費(ここがあまりにも大きすぎるのは問題で、古い形のビジネスですが、ある程度は必要です。)

これらを無理せずにカバーしていくにはやはり7〜8割が粗利益であることが理想的です。
もちろん不要な部分にはお金を割かない、必要な部分にはお金を割くというメリハリは必要ですが、この粗利率であれば経費をキチンとカバー出来て利益もキチンと残っていくという理想的なビジネスを継続することが可能です。

ただ、この粗利率を後から増やすことはいくらでも可能です。
というよりは経営者としてこの会計情報を毎月参考にして「粗利率の改善」を常に考えていかなければいけません。

この粗利率の改善には「商品」に付随する「サービス」を増やして行くことも効果的です。
なぜならサービスには仕入れは不要だからです。
ただ、そのサービスに人件費がかかりすぎるようであれば考えもので極力そのサービスを提供するのに手間がかからないのが理想的です。
ビジネスの核の部分から枝葉を追加していく感覚で粗利率の増加をするためには何を出来るかを常に考え続けます。
また、利益率が仮に低くてもその「頻度」を増やすことで売上は安定的に増加していきます。

ビジネスは最初はどういう形で始めたとしても簡単に真似が出来るようなものであってもいけませんし、他ではなくあなたから買う理由が強烈にあればあるほど生き残る可能性が高まりますし、儲かる可能性が高まります。
いわゆる差別化です。

最初のステージでは同じ様なことをしている競合がいたとしても、徐々にオンリーワンに移行してくことで自分のビジネスを守ることが出来ますし、事業を継続することが出来ます。
利益率を追求することビジネスの生命線になります。ただ、同時に利益に走り過ぎてお客様のことを十分に考えなかったり、社員に適切な給与やボーナスを支払わなければ会社やビジネス自体が破綻してしまします。

そういう意味では利益率の追求も非常に大切ですが、経営者にとって必要な能力はバランス感覚なのかもしれません。

ここでお知らせです。以前の会社で私が開催していたオーガニックやスキンケアを仕事にしたい方向けに開催していた「オーガニックスキンケアプロダクトコーディネーター」をビデオに収めたものを販売中です。PDFテキストも付属します。本屋では出会うことが出来ない貴重な情報を記載していますのでビジネスにご興味がある方は初期投資のかからないこちらから始めてみてはいかがでしょうか。概要は下記になります。


オーガニックスキンケアプロダクトコーディネーター講習

何を学ぶ?どうしてOSPCなのか?
アロマを勉強したけれど、仕事に出来てない。

サロンワークだけでは今は良くても今後、体力もキツいし、何か良い副業はないものか

同じアロマを勉強した人なのにあの人の方が商売が上手く行っているのはなぜだろう

ただの小売店では今後生き残りが厳しいのではないか

納期や価格に振り回される他社商品を売るのではなく、自社商品を販売して安定的なビジネスを構築したい

どれをとっても時間もお金も賭けられて来たはずなのにもったいなすぎると感じました。
そうです。完全に日本人のもったいない根性とおせっかいです。

上記のようなお悩みを創業以来約12年数多くご商談の中で聞いて参りました。
お客様のビジネスがうまくいくことは「お客様」にも「お客様のユーザー」にも「弊社」にとってもいい。
そう思い始め、お客様に何か有益な情報を提供出来ないかと思い始めました。

思い立ったら即行動。
ということで講習会を開催したところ、数ヶ月で約40名の方に遠方から静岡本社にお越し頂けました。
ただ、中には遠方で時間もなく行きたくても行けないという方も。

中には遠く鹿児島、福岡、新潟などからはるばるお越し頂いたお客様もいらっしゃいましたが、
やっぱり必死でビジネスに向き合っているお客様はとにかく時間がないはず。
自分も多忙な中、なかなか時間が取れないからお客様も同じはずだと考え、
お客様の環境に優しいものはなにかの答えが「オンライン講習」でした。

これであれば移動中にスマホで視聴出来たり、仕事が終わってから好きな時間に講習を受けられる。

微力ながら少しでもお客様の疑問を解消し、せっかく一生懸命勉強されてきたアロマをもっと活用いただけないか
それは今後のご自身のビジネスにも日本のためにもなると考えた次第です。

是非、新しい一歩をこの講習をキッカケに踏み出して頂ければこの上なく嬉しく思います。

それではなぜこの講習を受ける意味があるのか、どういったことを勉強するのかを書きたいと思います。

オーガニックスキンケアプロダクトコーディネーター講習ではオーガニックスキンケアを作りたい顧客と化粧品OEMメーカーを
繋ぐ役割を担うために必要な薬事法、オーガニック認定制度、製品の仕様、パッケージのデザインの概要、業許可に関する知識、成分分析、
化粧品輸入業務などを包括的に学びます。

化粧品OEM会社と個人や小規模事業者との間には目に見えない考え方のギャップがあります。このギャップを知識で埋め、
「オリジナル化粧品を作りたい顧客」と「化粧品OEM会社」の橋渡しとなる人材の育成するのがこの資格制度の目的です。

化粧品市場規模は1800億円。昨今の化粧品業界の不祥事による消費者の不安によりオーガニックスキンケアの需要は高まるばかりです。
対象はこれからオーガニックスキンケア製品に深く関わり、仕事にしていきたい方、企業の製品企画担当者の方、デザイナーの方など
化粧品をビジネスにしていきたい方への入門資格です。他にはない切り口でより実践で役立つ知識をあなただけにお教えします。
オーガニック化粧品に特化した経験豊富な講師が直接担当いたします。

コース名 OSPCオンラインコース
対象 スキンケア製品のコーディネート業務をお仕事にしていきたい方で未経験の個人、企業担当者
カリキュラム 1 オーガニックスキンケアプロダクトコーディネーターとは?

2 基 本 知 識
1 オーガニック・ナチュラルスキンケア商品とは
医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法)上化粧品に該当する製品とは
国内の不明瞭なオーガニックスキンケア事情
海外のオーガニックスキンケア事情
オーガニック認定製品とは

2 製品のセールスポイントの明確化

3 業務の核 企画の具体化とは
理想と現実のギャップ
企画の具体化とは全てを具体的数値に置き換える作業

4 予算の確認

5 販売計画の立案
販売計画とは利益目標からの逆算から具体的行動を導きだす作業

6 製造ロット、資材のロットとは
中身の製造ロット100ヶで容器の最低ロットは200ヶだった場合はどうするか

7 薬事法の基礎知識
化粧品届出販売名とは
行政との関わり
誇張広告表現の禁止
ネガティブリスト、ポジティブリストとは

8 製品回収とリスク

3 製 品 の 仕 様

1 処 方 の 決 定
オーガニックスキンケア製品ではどのような処方が可能か
有機認定との関係性

2 容 量 と 数 量

3 オーガニック製品の容器
オーガニック・ナチュラルスキンケアに使われる容器の種類
容 器 の 耐 性
容器の使い勝手
薬事法との関係性

4 パッケージデザイン
ラベルデザイン
シルクスクリーン印刷デザインと留意点
外装箱のデザイン

5 法定表示について
薬事法で求められる製品への表示とは

1 全 成 分 表 示
2 配合割合1%以下は順不同?
3 容器と外装パッケージへの表示
4 OEM 製造時の発売元、製造販売元の表示の方法
そ の 他 の 表 示 必 須 項 目
小容器の表示の特例

4 業 許 可 に 関 す る 知 識
化粧品に対してどのような行為に許可が必要か

1 販売や企画に業許可は必要か

2 化粧品製造販売業許可と化粧品製造業許可の違いとその役割

5 オーガニック認証と製品認定
正しいオーガニックとは何か
1 オーガニック認定の仕組
2 代表的な認定機関とそのレベル
3 認 定 製 品 の 製 造
4 有 機 認 定 製 品 製 造 進 行 時 の 留 意 点

6 そ の 他 の 業 務
1 化 粧 品 輸 入 に つ い て
化粧品輸入にはライセンスが必要 
化 粧 品 輸 入 代 行 業 と は
化粧品輸入に必要なプロセス
化粧品輸入代行時の留意点

2 成 分 分 析
レギュレーション分析とは
重 金 属 ヒ 素 検 査 と は
微 生 物 試 験 と は
そ の 他 の 検 査
SDS(MSDS)、CofA と Spec Sheet

7 実務のための総まとめ
実際に提案や見積りをするために

1 クライアントとの打ち合わせ
2 企画のヒヤリング
見積もりに必要な伝達と決定事項
3 仕様の提案
4 企 画 の 具 体 化 資材をパーツに分けて考える
製造最低ロットの確認
見 積 り 依 頼
価 格 の 調 整
コーディネート料金の請求

8 見 積 り 依 頼 演 習
練 習 課 題 1
時間数 約6時間

オーガニックスキンケアプロダクトコーディネーター講習


アロマ製品のOEM製造会社 株式会社ボタニカリー


最後までお読みいただきありがとうございました。

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